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AIプロセサ開発の米Quadric、世界銀行グループIFCの参画により、シリーズCの調達額を4,600万ドルに拡大

Quadricは、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)をリードインベスターとして迎え、シリーズCの追加調達を完了。同ラウンドの調達額は4,600万ドル、累計調達額は9,000万ドルに達した。
**米カリフォルニア州バーリンゲーム – 2026年7月14日** – プログラマブルAIチップ・プラットフォームを展開するQuadric(クアドリック)は、シリーズCラウンドの追加調達を完了したことを発表しました。あらゆるAIモデルをデバイス上で直接実行できるように設計されたQuadricの技術は、安全かつローカルで制御可能なAIインフラへの世界的な移行を支えています。
IFCがリードインベスターとして参画した今回の追加調達により、同ラウンドの調達額は4,600万ドル、累計調達額は9,000万ドルに達しました。今回の調達資金は、自動車、AI-PC、エンタープライズ分野の既存顧客へのサポート強化に加え、ヒューマノイド・ロボティクス、ウェアラブル、ネットワーキング分野をはじめとする新規顧客向けのサポート体制および市場展開(GTM)チームの拡充に充てられます。
今回のクローズでは、シードラウンドを主導したPear VC、Uncork Capital、およびシリーズCのファーストクローズを主導したBEENEXTなどの既存投資家が追加出資を行いました。また、新規投資家としてOffline Ventures(Facebookプラットフォームの生みの親であるDave Morin氏と元Apple幹部のJames Higa氏が共同設立)が参加しています。なお、2026年1月に発表されたファーストクローズは、Quadricの製品売上が3倍以上に急増し、同社が黒字化を達成した2025年度の決算を経て実施されたものです。
IFCのベンチャー・キャピタル部門チーフ・インベストメント・オフィサーMohamed Eissa氏は次のように述べています。「Quadricは、今日のAIエコシステムにおける最も重要な構造的ギャップの一つに取り組んでいます。ハイパースケーラーが強力なAI技術を独占している状態のままでは、新興国がデジタル格差を解消することはできません。Quadricのプログラマブル・アーキテクチャは、その経済性を根本から変えるもので、新興国の中小企業でも高額なクラウド利用料に阻まれることなく、自社所有のデバイス上でAIを導入できるようになります。こうした生産性の向上は、新興国と先進国の小規模事業者間の競争条件の格差の是正に直結します。さらに、このような効率的かつプログラマブルなチップを開発することで、インドのような新興国が世界市場で競争するために不可欠となる高付加価値半導体の製造およびAIエンジニアリングの人材育成にもつながります。IFCは、デジタル格差の解消を支援するべく、これまで新興国のテクノロジー・ベンチャー企業に30億ドル以上を投資してきました。」
QuadricのCEO兼共同創業者Veerbhan Kheterpal氏は次のように述べています。「チップの機能仕様は出荷の数年前に固定されますが、AIモデルは数ヶ月ごとに進化します。そのため、特定の運用を前提とした固定機能型のNPUでは、モデルの進化に追いつけず、遅れをとる一方になってしまいます。Quadricは『生きた』プラットフォームです。ソフトウェア・スタックで構成されているため、同じチップであっても、出荷後も長期間にわたり新しいモデルを動作させ、処理速度を向上させることができます。これこそが、価値が目減りしていくシリコンと、価値が積み重なっていくシリコンとの違いです。」
Quadricの共同創業者兼CPO(最高製品責任者)Daniel Firu氏は次のように述べています。「新しいモデルが発表されたその日に、あらゆるNPUの真価が問われることになります。当社は新しいモデルをChimera(キメラ)コアに移植し、顧客はそれをソフトウェア・アップデートとして受け取るだけで済みます。シリコンの変更は不要です。この『移植の仕組み』こそが製品そのものなのです。つまり、シリコンの設計から数年後に発表されたモデルであっても、同じコアで動作させることができるのです。」
Pear VCの創設マネージング・パートナーMar Hershenson氏は次のように述べています。「Quadricが巨大な市場機会を追求する中で、引き続き同社を支援できることを嬉しく思います。AIの活用領域はデータセンターの外へと広がっており、半導体企業には、今日のモデルだけでなく、将来登場するモデルも動作させられるシリコンが求められています。Quadricはその課題を解決しており、実際に多くの企業に採用されていることがそれを証明しています。」
## Chimera(キメラ)プロセッサの特長
Quadricの「Chimera GPNPU」は、マルチチップレット構成により1 TOPSから3200 TOPS超へと高いスケーラビリティを発揮します。従来のコンピュータビジョンから、オンデバイスでのLLM(大規模言語モデル)推論、さらには最新のVLA(Vision-Language-Action)ワールドモデルに至るまで、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)やTransformerベースのモデルを柔軟にサポートします。単一のプログラマブル・アーキテクチャを採用しており、チップ設計者は一度導入すれば、AIモデルの要件変化に合わせて柔軟に適応させることが可能です。Quadricのソフトウェア・ツールチェーンは、AIモデルをC++に変換するだけでなく、SoC設計チームがPythonやC++で直接コードを記述することも可能にします。
## Quadricについて
Quadric Inc.は、AI推論ワークロードと従来のDSP(デジタル信号処理)や制御アルゴリズムの双方を実行可能な、完全プログラマブルな汎用AI推論プロセッサIPを提供するリーディングカンパニーです。QuadricのChimera GPNPUアーキテクチャは、車載グレードの安全性を強化したバージョンを含め、オンデバイスでのAI/ML推論に最適化されています。同社はカリフォルニア州バーリンゲームに本社を置いています。詳細については [www.quadric.ai](https://quadric.ai) をご覧ください。
**プレスお問い合わせ先:**
Steve Roddy – 最高マーケティング責任者(CMO) – [email protected] – 1-844-GPNPU00